全く参考にならないわたしのキャリアの話 (4): 流れ着いた先は翻訳業

 

わたしは、大学を卒業してから就職せず、紆余曲折を経て現在は主に日英翻訳をして生計を立てています。翻訳業は偶然たどり着いたキャリアですが、今考えるととってもしっくりきていて、この場所を見つけられてよかったと思っています。

これまでのシリーズ記事はこちらから。

全く参考にならないわたしのキャリアの話 (1): 自分で頭を使わない子供

2020年11月21日

全く参考にならないわたしのキャリアの話 (2): 進学先失敗からの就活挫折からの実家逃走

2020年11月21日

全く参考にならないわたしのキャリアの話 (3): 「英語がわかって暇してるヤツ」ポジション

2020年11月27日

言語力を地道に上げ、仕事を少しずつシフト

自分の能力が少しずつ上がってくると、自分が受けられる以上の仕事の依頼が来るようになりました。そうすると、取捨選択をしていくことになります。その時にどんな働き方が自分に合っているかが分かっていると、働き方を基準にして依頼を受けるかどうかを決めることができます。わたしであればこんな感じ。

  • 自分の代わりに営業をしてくれる人がいる
  • 窓口となる人が理不尽な慣行習慣を要請してこない
  • 基本的に管理側の都合で時間拘束をされない(締め切りを守ればいい)
  • 自宅/ 自分の好きな場所で仕事ができる
  • 電話でなくメール/チャットで連絡ができる
  • 週2完全休よりも毎日9時間睡眠が取れる生活を
  • 人と会う仕事はごくたまにすると楽しい、毎日だとしんどい

ひとりでいることは平気なので、自分としてはこれが効率がいい働き方です。今年の自粛期間なんかも、むしろ心が健やかになった人間なので…。仕事を始めた当初は語学講師や通訳ガイド・アテンド、イベント運営関連などもしていましたが、自分が疲れすぎないちょうどいいラインを吟味した結果、徐々にデスクワークにシフトさせました。

ちなみに仕事を持ってきてくれるエージェントには、仕事を選ぶ時にどのような基準があるか、どんなことをやってみたいかをはっきり伝えています。エージェントとしても依頼する相手を最適化したいと思っているはずですから。自分の性格や判断基準はなるべく多方面に明文化しておくと、相手も配慮してくれることが多いので、お互いに無駄なエネルギーを使わず済んで良いです。

ただこれらを選びとる代わりに、以下は仕方がないコストとして飲み込んでいます。

  • 福利厚生はない
  • 自分の代替要員がいない
  • 失敗は自己責任
  • 常に能力維持と向上を考える必要がある
  • 税務処理などを自分で行う必要がある
  • 定期収入が少ない
  • 長い休みを取れない

社交性の低い働き方が叶い、不安定さのない生活ができたら一番いいんですが…。今のところそんな理想的な環境には出会えていません。そんな都合のいい仕事環境、応募が殺到してわたしの手に届かないだろうな。頑張ろ。

余談ですが、定期収入がない生活をしていると、様々なマルチ商法からお声がかかりましたね。メンタル強度がもっとも重要になってくる業務をするより、収入が不安定な方がよっぽど心が安らかなので、ただただ野次馬しておわりましたが…。(外から見る分には面白かったです。)

いちど小さな会社に誘われてそのメンバーとして参画したこともあったのですが、経営方針にそりが合わず、結局短期間でその場を去りました。当時は一週間寝込むほど凹みましたが、そこでぶつかったことで働く上での他人との距離感を学ぶことができたのはよかったです。チームで働く上での自分の長所短所はひとりで仕事をしているだけでは気づくことができなかったですし。

人の話を聞くのが好きだし、世界の観察解像度は多少高いので、いろんな話を聞いて改善点を一緒に考えたりとかそういう仕事は好きだったな…。いつかまた取り組みたい。

長くなったので、ざっくりまとめてみた

まとめると、

  1. うっかり英文系の大学に行ってしまう
  2. 旅に出て就職活動をしそびれる
  3. そのまま大学を卒業し、シェアハウスへ引越し
  4. お金が尽きて、見かねたシェアハウスオーナーに拾われる
  5. 「英語がわかるけど暇している」からと仕事をもらう
  6. どんな働き方が自分に合っているかがわかってくる
  7. 言語力を地道に上げて仕事を少しずつシフト

(1)から読んでくださった方はお分かりの通り、切実な理由はいろいろあったわけですが、結果として「たまたま能力が、当時の需要と合致しており、それを融通してくれるコネがあった」というラッキーで生き延びてきたわけです。

この話から抽出できる普遍的なアドバイス

そんなわけで、再現性が低いのでタイトルが「全く参考にならないわたしのキャリアの話」となっているわけですけど、この話から抽出できる普遍的なアドバイスとしては、職能と時勢が一致していたら仕事に困らないということですかね。

今だったら機械学習、気候変動、中国語、イスラム教圏の言語文化あたりで無双できそうなイメージを勝手に持っています。

社交性が低くても、自分の現行スキルとポテンシャルを掘り下げてみて、得意かつ仕事にしても苦にならない分野を探しだしたら生き残れるはず。

どれだけ癖が強くてもヘンテコな格好をしても文句を言われない、そんな少年漫画の遁世頑固親父職人を目指したいものです。