初心者が手書きイラストのアイキャッチ画像を15分で作る手順

 

ごろびよブログでは、アイキャッチ画像を手書きイラストのデジタル処理で作成している。思うようにいかなかった4ヶ月を経て、最近これを15分で出来るようになった。

オリジナル手書きイラストを、フリーソフトを使い、自分が楽しい範囲で、いかに効率的にデジタル化するか、いろいろ考えたことをまとめてみたい。

わたしがここで紹介している方法は、初心者だけどなんとなくデジタルイラストの描き方が知りたいな、うっすら出来るようになっておけば便利かも、と思っている人にも役立つと思っている。

そもそもデジタルイラスト作成の始め方が分からない人にも◉

ちょっとしたオリジナルイラストを自分で描いて、いろんな場面で使えたらいいだろうな、と思ったことがある人は多いと思う。でもやっぱり、ハードルは高い。落書き程度ならできるけれど、それに色を塗ったり、デジタルイラストにするなんて、もっとハードルが高い。

そもそも興味はあるけど、何が出来るのかわかっていない状態の初心者にとって、デジタルイラストの作成方法は暗中模索そのもの。ソフトの使い方を覚えてからイラストを描いてみようとしても、機能が多すぎて、全然進まない。

結局のところ、早いのは、デジタルイラストに仕上げたい素材がまずある状態で、「違う太さやテクスチャーのペンを使うには?」「線画の色を変えるには?」「線の中きっちりに色を塗るには?」と一つずつやりたいことを検索して学習すること。

いつかAdobe Photoshopを触ってみたいな、と思っていたとしても、月額5000円越えのクリエイティブ・クラウドを持ち腐れるのは、やっぱり怖い。

ここでは、Firealpaca(ファイアアルパカ)という日本製フリーソフトを使う。とりあえず一つフリーソフトを触ってみて、大体のデジタルペイントソフトの仕組みを理解してから課金性の上位ソフトを導入しても遅くない。

ど初心者がデジタルイラストを効率よく描くには

わたしは、デザイナーやイラストレーターの経験がない、ど素人だ。落書きは趣味でも、デジタルイラストなどでは、いまだに線画も綺麗に描けず、1度も完成させられたことがない。

そうなのになぜ「CANVA」や「いらすとや」などの便利な素材を利用していないのかというと、純粋に落書きを完成させる練習が楽しいからだ。ちょっと絵や色彩感覚が上手く使えるようになったらいいな、とも思っている。

でも当然ながら、楽しい反面、時間がかかってしまう。そういう相対する気持ちをいかに良きバランスのところで落ち着かせようかと考えた結果、

鉛筆で下書き

→ペンで清書して下絵を作成

→Evernoteのスキャン機能でデジタル化

→Firealpacaで線画抽出と色ぬり

に落ち着いたので、まとめてみたい。

この方法、ちょっとした絵の素材を作りたいときに、とても重宝する。

所要時間は慣れると15分以内

以下に説明する画像づくりは、慣れると全工程で15分ほどで終わる。もちろん慣れるとなので、初心者中の初心者だと1時間はかかるかもしれない。

そもそも日頃から落書き程度でも絵を描く習慣があるかどうかでも変わってくる。ビジュアルイメージの発想にかかる時間は、ここで変わってくるんじゃないかと思う。発想に必要な時間は、ここでの「全工程」に含めていない。

ツイッターやインスタグラムの日常系エッセイ漫画を「どうやって描いているか」という視点で読みつづけていると、シンプルな色と形でいかにコンテンツを量産しているかを勉強することができる。

わたしはグラフィックレコーディング(通称、グラレコ)という、議事録などをイラストを多用して作る方法のページをよく眺めたりしている。

そもそも発想なんていらなくて、「いらすとや」のフリー素材から適切なイメージを選んで、そのトレースや模写をさせていただくのでも十分な気がする。絵の上達に一番早いのは、トレースと模写だと思う。

使用ツール

わたしは、スマホのようなちっこいものを使うと肩こりを悪化させるので、仕事用のMacbookと大学生の時に買ったWacomの板タブレットを利用している。

使用するものは、

  1. 適当な白紙と適当なペン (例えばミリペンの0.5~1.0mmだとスキャンしやすい。)
  2. スキャン: Evernote 
  3. スキャンデータのダウンロード: Evernote
  4. Firealpaca
  5. Wacom 板タブ

パソコンがないよという方でも、スマホと無料アプリだけで完結させることも簡単にできる。これに100均一のスマホタッチペンでもあれば、導入としては十分。わたしはすぐ物をなくすので、Daisoのタッチペンを3本くらい常備しています。

必要な気合

蛇足だが、心構えとして

  1. 始めはクオリティをあまり気にしない
  2. 完成させることが第一
  3. 失敗してもとくに誰の迷惑でもない
  4. 描く経験がたまってから参考資料を見ると、内容に腹落ちするので失敗するとむしろ得
  5. 何となくクオリティが安定してきたら、立ち止まって方法と方向性を吟味してみる

くらいに思っておくといいかもしれない。わたしの “完成させられない病” も、あまりにも当たり前に見えるこれらの要素が原因だった。

色彩感覚がないなと思ったら、始めは2色くらいでやってみる。どんどん量をこなして描いていると、クオリティが安定してくる。そこまで至ってから以前のものを改善すればいいと思う。ごろびよでも、以前描いたイラストが気に入らず、後からもんもんとしてこっそり差し替えることがよくある。たぶん、今後もっと増える。

字が汚すぎる、というようなコンプレックスは文字入れツールでカバーできるので、積極的に活用すると心が安らかになる。ちなみにわたしも字が粗いのは認識していつつも、あまり気にしないようにしている。(ペン習字始めようかな…)

描き方

1. 紙にイラストを書く

デジタルでの下書きは、書き味がツルツルであるのと、わたしの筆圧が強すぎるのと、ペンの質感への好みなどで自分には合わなかった。今時はiPadでお絵かきを楽しんでいる人が多いので、iPadを買うことがあれば移行できるかな、と思いながら、ちまちまアナログでやっている。

鉛筆よりは、ペンの方が線画がはっきりと抽出できて良い。鉛筆は、どれだけ濃く描いてもスキャン段階で光が反射し、部分的に取り込めないことがある。

適当なペン、の「適当」がわからないんだ…という方は、とりあえずコピックのミリペンをサイズ違いで買ってみればいい。さすが名門コピック様様という感じで、やっぱり描いていて気持ちいいし、耐水性なので滲まない。

紙には裏うつりはないようにすると、線画抽出の時に必要な線だけが残り、作業時間を節約できる。ちなみに今回はあえて裏うつりした紙をスキャンしている。わたしの悪い見本は真似しないでほしい。

スキャンしてデジタルデータにする

とにかく、スマホで簡単にできる、Evernoteのスキャン機能を推していきたい。メモなどを保存するときにもとても便利。文字がスキャンデータに含まれていると、OCR機能で文字データとしての認識もしてくれるので、検索にも引っかかる様になる。

このデータをパソコンで着彩するなら、パソコン側のソフトなりブラウザなりから画像をダウンロードしておく。

Firealpacaで線画データを抽出する

Firealpacaは便利だ。Photoshopの簡素版のようなフリーソフトで、アマチュアの落書きには十分すぎる機能がそろっている。公式ウェブサイトの記事も、基本中の基本から応用まで説明してある親切設計なのもあって、気に入って使っている。

そんな無料アプリFirealpacaをパソコンにダウンロードし立ち上げたら、フィルタ→線画抽出を選ぶ。これで、背景の白いところのデータがなくなって、黒い線の部分だけが残った「レイヤー」ができる。裏うつりのあるスキャンデータだと、文字とイラスト以外の部分の影なども線画として残ってしまって、あとで消しゴムツールで細かく消すことになるので、ちょっとめんどくさい。

ちなみにこの線画抽出は、もちろんPhotoshopなどの別のソフト、スマホならibis paint(アイビスペイント)などで簡単にできる。

線画状態になったのが以下。背景の網掛けの部分には、色データは全く載っていない。線画データのうちに、画像の大きさや配置を変えバランスを整えておく。

色を良さげに塗っていく

この線画データの下に色ぬり用の「レイヤー」を重ねていって、絵を仕上げていく。できたらレイヤーの名前も一枚一枚「線画」「背景」などと変えてあげると、未来の自分にとって親切。

わたしは、まず背景色を塗る。「レイヤー2」を作成し、バケツのアイコンで示されているペイントツールを選択→色を選択→塗りたい場所を選択する。線画データの下も含めて塗りつぶしたかったら、レイヤーを全塗りする設定を選べる。

それからペンツールに切り替えて、残りのパーツの色を塗っている。背景色をあとから塗ると、パーツとの色合いが合わなかったり、パーツを塗っている時の塗り残しに気づけなかったりするからだ。

 

最後に、背景がさみしいと思ったので、ペンツールの「四角ジッター」でパターンを散らした。なんとなく良さげにみえる。

これを保存し、書き出して終了。上の画像くらい簡素なクオリティだと、10分くらいで出来るようになります。

メイキングで出来ることを探索する

さらにたくさんの機能や便利なショートカットキーを知りたいときは、Firealpacaのオフィシャルサイトの記事をいろいろ眺めているだけでも十分勉強できる。

デジタルイラスト全般については、ハウツー記事もYoutubeのメイキング動画も多量にあるので、暇な時間に「こんな機能もあるのか!」と少しずつ使い方を覚えていくとよさそう。

ことばで伝わり切らない空気感を上手く伝えるイラストを素早くかけると、ブログをやっていようとなかろうと、日常でも仕事でも、きっと様々なところで役に立つ。

わたしも面倒くさがりながら、やっぱり上達したい。使える時間内で出来ることがもっと増えたらいいな。

ずぼらだからこそ、工夫を大切にしたい。