茶番劇 #1

 

ーブログ書いてる、って言うと、帰ってくる答えは98%「えー、読んでみたい」になる。それが本心かどうかはここでは問題ではない、わたしはリンクを教えないから。

 

「だめなの。今はね、見せられるものじゃないんだよ」

「えー、なんで?文章うまいじゃん。完璧を目指さなくてもいいと思う」

「文章のうまさ…文章のうまさとは…。わたしは修辞句とか熟語とかはよく知ってるけどね…構成や内容量の調整は下手だよ。文章に対して近眼なんだろうな、世界への目線と同じ。…というかね、全てにおいて面白くないから、見せたくないの」

「それは自虐すぎじゃない?面白くないかは読む人が決めるんじゃないかなあ…?」

「自虐とは思ってないなあ、冷静で平坦な判断だよ。」

「んー???」

「まあ、自分で読みたいと思えないもの、勧められないじゃん?」

「うん、まあ分かる…けど、読みたいと思えないけど書いてるの?しんどくない?」

「しんどくない。楽しいよ。まず前提としてさ “書く、完成させる、書き続ける” という行為が目的だからねぇ。読ませる仕様になってないのよ」

「それ日記でやったらよくない…?わざわざサーバー代払ってブログ開設してるんでしょ?」

「日記、かけないんだよ。自分にしか見えないとこだと、ひたすら怠けるんだよね。結局文章をちゃんと書き切らないし、まとまってないメモになっちゃう。そしてその書き付けがどこに行ったかすぐ分からなくなる」

「大変だね」

「そうなの、でも言葉は湧いてくるから、苦肉の策なの」

「えー、やっぱり読みたい。なんて検索したら出る?」

「いや、絶対教えない。実生活と接続させてはいけない、ここにいるわたしの外郭が崩壊する」

「え、そんなに猫かぶってるの、今」

「いや、そんなことないけど…楽しいことを共有したいと思ってる時に、恥部をあえて晒しに行かないじゃん?」

「恥部なんだ(笑)」

「それが我が人生…」

「で、今どれくらい書いてるの?」

「ん、どれくらいって、どういうことだろう。んーと、あのね11ヶ月ちょっとで全部で110記事になったよ。2000字超えたのを月に10本書きたいと思ってやってる…。答えになってる?」

「すごいじゃん!」

「すごいとは…何をもってすごいと判断するの?ちなみに、誰も読まないよ。数記事、検索に引っかかったりして流入があるけど、すごい陰気だからあなたに読ませるのは嫌。検索にひっかかってはいるみたいだけど、そこからやってくる人に果たして役立ってるのかなあ…。あ、あと紹介した本の作者が引リツしたリンクから人がやってくるとかはあるな。わたしがビュー数を狙って何かを書くなら書評とかになってくるんだろね。」

「やらないの?」

「なんか人の目を気にしてると、かけない。あと、アフィリエイトリンクを引っ張ってくるとか、そういう作業ができない」

「できるのにやってないだけ説!」

「心が動かないとできないことは、できない、に入る」

「めんどくさい性格してるね」

「そうなのよ。なんとかして?」

「しらんがな」

「あはは、そういうとこが好き」

「またそういうことを言う」

「ここまでがワンセットなんだよね、我々」

 

(ドトールのアイスコーヒーをすする音)