要領の悪さを改善するために読んだビジネス&ライフハック本


もっと力を抜いて生きたくて、ビジネス書やライフハック本を「情報収集の読書」という目的のもとに読む。楽しむため、人生の滋養のための「娯楽の読書」とは完全に切り離したものだ。

わたしはとにかく気が散りやすく何事においても面白いことを優先して道草しがちだ。それゆえ計画をたてて道のりをまっすぐ進み、目標に辿りつくのをとても苦手としている。しかも、ずっと「時間とエネルギーの限りやればたぶん突破できるだろう」と見切り発車でやってきた。部活も受験も人付き合いも、全部だ。小中高くらいまではそれでなんとかなった。なんとかならなくても20代半ばまでは若さが免罪符になっていたようなところがあった。でも人に指示を出す側に回らなければならない状況もでてきて、それを放置できなくなってきた。

自分の足を引っ張る思考と習慣のクセをなんとか改善しないと仕事や協働の場で今後困るだろう、という危機感から色々と本を読んだ。結果的に、それはとてもいい決断だった。年齢とともに重責が増えはしても無茶はきかなくなるし、無茶をしない方が心と身体によい。色々読んだ中で自分に役立ったものを少し紹介する。

ちなみに、以下の本は色々工夫することができて上手くいった人たちによって書かれたものなので、「肉体も精神もつよつよだからできるんだろうな〜」と思えるエピソードが出てくる時もある。そういう自分と比較して落ち込みそうなところは全部スルーするのがいい。これらの本を読む動機は自分の生き残る力を上げることなので、自慢や攻撃に聞こえてしまうところは都合よく飛ばして全く問題ない。

読書の技法

わたしの感覚としては、優秀は人は知識を体系的に整理している。それはさも千と千尋の神隠しにでてくる窯じいの薬草棚みたいに、カテゴリごとに分けられたたくさんの引き出しを頭のなかに持っているように見える。わたしは本をたくさん読むものの、それは物語の追体験に没入するという姿勢だったのでどの本から何を学んだのか体系的な知識としてはあまり残らなかった。そのやり方で大学での課題書に苦労することになったので、より効率的な知識の吸収方法を知りたくて読んだ本。

わたしにとっては「娯楽の読書と情報収集の読書を分ける」「速読はその分野の基礎知識がないとできない」「新しい分野について知る時は入門書を3冊読む」などの心構えが役に立った。体系的な情報収集には、本の方がまだインターネットより効率的だし、まずこの本で余すところなく読書体験を自分の血肉に変える準備ができていると今後の知識の定着が良くなると思う。

小難しい語り口で碩学らしく話が広がってゆくタイプの著者なので、平易なものから入りたいという方には向かないのかもしれない。下に紹介しているphaさんの本にも情報収集についての章があるので、それを読んでより読書に関して詳細に知りたかったらこちらを読むのでもいいと思う。

 

 

 

人生にゆとりを生み出す 知の整理術

phaさんは平易な語り口で「生きるのがだるい」人間のサバイバルスキル+その先へ行くための手段を教えてくれる。この本は、どうやって自分の頭で考えて生き方を工夫するかに特化したものだ。しかもいじけてしまった人間の心理にも寄り添う表現も含めながらなので、自分を落ちこぼれだと思っている人も読みやすいだろうと思う。わたしには物事を達成するための「実装段階」の進め方が役に立った。ちなみに同作者の「しないことリスト」「持たない幸福論」「がんばらない練習」も自分にとって大切なことを問い直させてくれるのでおすすめ。

 

コンサル一年目が学ぶこと


『コンサル一年目が学ぶこと』は、決まった期限と人的リソースでいかに最大限の成果を出せるのかについて書かれた本。仕事術として、コンサルタント職かどうかは関係なく役に立つ一冊だと思う。特に思考術のところを万人が読めばもっと的を得た仕事をする人が増えるはず。「数字とロジックが共通語」「PCのショートカットキーを使いこなして思考以外の作業時間を減らす」などはホワイトカラーに特化した仕事術だけど、もうちょっとソフト面に寄った「クライアント/上司の求めている内容をきちんと言語化して確認し、自分に与えられた役割のなかで相手の期待を超える」「作業を始める前に手順を考える」「話す目的は相手が理解すること」「自分のずさんな時間の使い方で他人の時間やお金を奪っていないか」「仕事に費やした時間量などではなく求められる成果を出したかに責任をもつ」などの考え方はチームワークが求められる場所で広く通用する内容だ。

プレゼンの技法やエクセルの使い方についての参考図書が本書内にあげられているので、とりあえず仕事の作法に関してはこの本から始めて、芋づる式にその周囲の必要スキルを手に入れていけばいいのではないかと思う。

問題解決について学びたいけれどこの本がキツいということであれば『世界一やさしい問題解決の授業』がおすすめ。

 

 

受験は要領


人生には、ある目標のために喜びとは言えない行為を繰り返す必要がある局面がでてくる。それをいかに楽に通過するかに特化した本で、ノウハウもだけれど本書に抽出されている「ものの見方」が役に立つ。わたしは受験には正面特攻したので苦手分野で臨む結果を出せなかったけど、何にどれくらい時間をかけたら目標(受験本なのでここでは「希望の大学合格」)にたどり着けるかの効率的戦術をたてられていたら、違っていたのだろうと思う。

 

要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑


会社に居場所がなかったり、ADHDだけど事務職についているという著者たちの工夫してきたライフハックが書かれた非常にまっとうな仕事術本。他のビジネス本が当たり前すぎて飛ばしているようなことも事細かに記載してあり、どうして自分がうまくいかないか分からなかった人にとって目から鱗体験になるかもしれない。そうでなくても、自分のやり方を再確認するのにもいい。タスク管理の本をいくら読んでもなかなか上手くいかなかったわたしは、タスクをいかに小分けにするか、という部分がボトルネックだと分かったという収穫があった。イラストやカラーも入っていて文字をたくさん読むのがしんどいという人でも読みやすく、著者の失敗を語って読者に寄り添う姿勢も優しい。

 

さいごに

・なぜかアマゾンのリンクが上手く表示されていない気がする。そのうち回復するのだろうか。

・たぶんこういう投稿には、もうちょっとくだけた語り口のほうがいいのだと思う。しかし自分のブログゆえ、いつもの自分の文体になってしまう。内容と伝えたいターゲットに合わせた書き方ができない….というよりそういう書き方がつまらないのでやりたくないと思ってしまう心に悩んでいる。でも、これを解消してくれる本や情報にはまだ出会えていない。気分屋・天邪鬼の緩和ライフハック本に手を出すべきなのかもしれない。