アイデアに溺れてうごけない 


世の中には、発想を豊かにするためのコツの本だとか好奇心を高めるためのライフハックなど様々な情報があるが、私は新しいことを始めないコツが知りたい。知りたいのだけれど、どうにも情報を見つけられない。なぜなら、例えば2000字のブログはいくらでも書けるけど、2万字や20万字のものがどうにも書ききれなくて困っているからだ。一日で書ける限界は6000字、特別頑張った日には1万字くらいだろうか。一日ならどうにか同じことに取り組めるときもある。でも次の日はもう別のことを考えているから、昨日のことに取り掛かる気が起きなくて、結局それがほおりだされっぱなしになる。

そもそも生まれ持って夢想家で、それをうまく社会で活かす方法を学ばずに来てしまったんだとおもう。AとBという全く関係ないものからストーリーを捻り出したり意味をずらしたり、そういう妄想ばっかりしてきたから、それが得意というのを通り越して新しい考えや疑問が自動生成される。そしてそこにはストップ機能がない。これをいかに制御して、一つのアイデアに注力してそれを形にするまで堪えるか、それが今後の一番大きな課題だ。

とりあえず、検索をかけてみる。

新しいことを始めたくない、と検索窓に入れても、一番トップの検索結果ですら『新しいことが怖い人は”あること”を意識すればいい』という記事である。困った。

きっと文言が悪いのだとおもって、「そぎ落とす 方法」だとか「アイデア 湧きすぎる」と調べたけれど、あまり良い答えがない。Twitterが機能を削ぎ落としたことで成功したという記事は面白かった。”縛り”がものごとを面白くするんだろう。

“ツイッターは、ブログに似てはいるけど、そこからいろいろなものを取り去ったプラットフォームといえる。タイトルもコメントもトラックバックもないし、フォーマッティングもできない。画像も動画もない。ほとんどの人が使ってもいないSMSの要素を加えただけだ。”

縛りがあるから工夫をする、と書いていて面白かったのは高野誠鮮さんの本だ。お金が全然ない地方をどうやって盛り立てていくか、僧侶で公務員という立場で奔走する姿が清々しい。

 

しかしこれは何か乗り越えなければいけない課題、向かう先がかなり明確で、そういうときにロードマップを描く技術はわたしの悩みではない。

いつも突飛な発想をしていたり、今吟味している情報から芋づる式に他のことが気になってしょうがなくなる。一本道を歩いているはずなのに蝶々が飛んでたり花が咲いていたらそれを目指して進みついには道がわからなくなってしまう、そんなことをしていたら気づいたらもう夜だ。この、自制が効かないままに道を外れてしまう性分に振り回されている。本当、かなりの時間と労力を取られるのでなかなか思う通りにことが進まない

「今度こそは、ちゃんと立てた計画通りに、締め切り間際にならずに、余力を残して、見直しをする時間も残して、そういう取り組み方をするんだ」

もう何度そんなことを自分に言い聞かせただろう。でも自分を律することは苦手なので、環境を設定してあげるしかない。それはいいのだけど、他のことと違ってなかなかうまい解決方法を編み出すことも見つけることもできない。

スティーブンコヴィー『7つの習慣』に書かれている、とても有名な4象限に分けたタスク管理を試してみたこともある。たしかにこれはそして何が長期的に大事か、を把握するのにはとても役に立った。

『7つの習慣 』の第3の習慣「最優先事項を優先する」の説明では、時間管理マトリックスが登場する。

 時間管理マトリックスとは、タスクリストを

・緊急で重要なこと(第Ⅰ領域)
・緊急ではないが重要なこと(第Ⅱ領域)
・緊急だが重要ではないこと(第Ⅲ領域)
・緊急でもなく重要でもないこと(第Ⅳ領域)

 の4象限に整理する考え方だ。

 –「緊急で重要な問題」に振り回される人は、実は仕事ができない理由

だけどわたしはおそらくここで「緊急でもなく重要でもないこと」に入るだろうことを必要でないと捉えられない。面白いことをどんどん取り込みたくなってしまう。デザートを先に食べたい。「面白い」が優先順位の最大基準になっているので、「長期的に自分にメリットがあるので今頑張らなければならない、とくに楽しくもないこと」が全然すすまない。

プロジェクトマネジメントの工程管理表を流用して自分の計画を作ってみたりもした。計画は、作れた。計画が作れないんじゃない、それを守れない。厳密に言うと、自分のために守れない。人に頼まれたことには責任を感じたり、人を喜ばせたくて勝手に頑張ってしまう。それは良いのだけど…。

じゃあ、自分事を進めるにも他人に毎日報告するとかすれば良いじゃないか、というのが一番にでる答えだ。というか去年の9月にそれを一度行っている。30日チャレンジといって、3人の友人で自主目標と進捗を毎日報告しあった。

しかし、そこから大きく状況が変わった。実はこのブログを始めた頃よく行動を共にした友人たちは全員が妊婦か新生児持ちになってしまった。全員が全員である。そんな状況で、こんな自分の面倒をみられない大人のために見張っててくれとか言えるわけがない。困った…。

書きながら、今できる対策を考えてみる。

  • 段取りをもっと小分けにする: これが効くだろうことはわかっているのだけど未だにうまくできない。どんどん横にタスクの枝葉が伸びていってしまって、どれも捨てられない。
  • 締め切りに自動的に10%のあそびを持たせる 
  • 逆算の練習: 自分が●年後(とりあえず一年後とする)何をしていたくて、そのためには今どう動くべきかをまず考える
  • 自分のリソースを20%少なく見積もっておく: 絶対気が散ったり、たくさん寝たり、つい人助けをして時間がなくなるから
  • 苦手な目標の具体数値化と適切な締め切り設定を外部委託する:ここだけ誰かにやってもらっていたら、オペレーションは得意なので、なんとかなるのではないか
  • 完璧主義を回避する方法をしらべる: 優先順位を守れないのは、例えば洗濯物の山を締め切り前だけでも放置しておくことができない、情報が伝われば良い場面で徹底的に誤字脱字の修正をしないと気が済まなくて時間をかけてしまう(そう、問題はこの「…しないと気が済まない」がめちゃめちゃ頻繁に起きることだ。面白いことを知りたい衝動を理性で制御できない)
  • 締め切りをめちゃめちゃ短期間にする(3日以内でできるクオリティは低いが、それをたくさん作ってあげていく。アイデアがぽんぽんでてきてそれをどうしても捨てきれないのなら、拾って出す速度をあげるしかないんだろう)
  • 少量、小さな写真、短い文章で成り立つ分野に絞る(長大なプロジェクトにそもそも向いていないので取り組まない、朝起きられないので朝起きない生活をするのとおなじ戦略)
  • 苦手なトラッキングを工夫でこなす: 最近は乗るだけでアプリに記録がされる体重計、バーコードを読むだけで読書記録ができるアプリがあってすごい
  • 決めきれないことをアミダかダーツで決める: そういえば移住先の国をダーツで決めた友人がいた。もう連絡とれないけれど、どこかで元気にしているんだろうか。
  • エッセンシャル思考を鍛える(あの本、限られたリソースを効率よく使うための技術なのでとても理解はできるんだけど切り捨てるものが大きい気がして歯痒く、気が進まない)

 


あまり劇的に良い解決アイデアは浮かばない。なんでこういう時にはなにも思い浮かばないんだ。不都合な頭だなぁ。

と思ったところでふと英語で”too many ideas” と検索したら、“9 Ways to Overcome Too Many Ideas Syndrome”   (アイデア出過ぎ症候群を克服する9つの方法)“Dealing With Too Many Ideas Syndrome”  (アイデア出過ぎ症候群にに対処する)みたいな記事がいくつか出たから、あとで読んでみることにする。言語を変えてみると気づけること、行動、ふるまい、色々変わって面白い。